観た映画:小人の饗宴

小人症の人間ばかりが出てくるパンク映画
パンク映画?さあ?定義など知らぬ
ただストーリーもへったくれもない中で小人どもが反体制を傘に悪逆非道の限りを尽くす、まあ言ってみれば退屈で酷い映画である
映画の定義?さあ?そんなもんは知らねえなあ
良くも悪くも見世物的で、言ってみればこれは、小人プロレスと同じ立ち位置の作品だろう
小人が小人たる要素を随所で見せながら、小人以外に出てくるのは動物のみ
その動物さえ奴等はやりたい放題ボッコボコに虐待するんだからもうこれは何、何かのプロパガンダ?とすら思える内容ではあるんだけど、それはある種差別的な見方であって、なーんだこいつらもなーんも変わんないじゃん普通の人間なんだな〜としみじみ思える良い話でした
話も何も、本当にストーリーとか何もないんだけどさ、本当に
話はあんたの頭で補完してよねーみたいな
しいていえば、小さな恋のメロディのクソガキどもが悪さをするシーンを全部小人にやらせ、ついでに悪さの度合いもグレードアップさせてみました〜!という説明がしっくりくるようなこないような
ていうかこいつら誰一人として恋なんかしてないんだけどね
言ってしまえば、監督は単に「出演者全員小人の過激な映画とか面白いんじゃね」、くらいのテキトーな発想で撮ったんじゃないかと思えなくもないんだけどそこはそれ、いや、面白かったからよいではないか
うんこボロボロ垂れ流すラクダを見ながらゲタゲタ笑い左右に揺れる小人の狂気は常人を使っていればもっと退屈だっただろうし、途中からはもう次は何をするのかばかりが気になってワクワクして出演者全員小人ということなんかどうでも良くなった
ここで小人でない人間が一人でも現れてしまったら興醒めしていたに違いない
ただ途中、片脚の鶏とそうでない鶏が並んで映るカットがあって、それが「何がしかの障碍者とそうでない人間」の暗喩に見えたし、椅子に縛り付けられて笑う者や、それとは別のひたすら笑う者が、無理して、というか、笑えと言われて笑いたくもないのに笑っているように見えたことは、これはフィクションであり現実の小人が全員こうではありません、とでも言っているかのようだった、というのは、このクソクソモンド映画(褒めています)においては、考えすぎなのだろうか
とりあえず超絶インパクト以外に何も無かった映画なので、こうして書き残しておきます