手塚治虫展に行った

私は地味に微妙な手塚信者なのでかなり早い段階から開催は知っていたが、来週が最終だそうなので、行かなきゃ死ぬと焦って行ってきたよ

もうこの世に未練はない
アニメアトムの中でもすごく思い入れの強い、人類最後の日(話に思い入れている割にサブタイトルうろ覚え、死にたい)の絵コンテがあった
名前しか知らない未見の作品も結構見れた
ユニコの原画見てその場で泣き崩れるかと思った
これ以上の各展示物に関する感想感激感動は、言葉にする気はありません
有名画家なんかの展覧会やら小さいギャラリーやらは結構行くけど、これほど真剣に回ったのは、完全に時間という概念が吹き飛んだ展覧会は、本当に初めてなんじゃないかという気がする
正直あまり冷静じゃなかった
ある意味で必死だった
好きだからとか、アミューズメント的展示方法だとか、そういう原因を超越して、なんであんなに私の中で何かが決壊しそうなほど増幅していくんだろう
だから漫画の神様なんだろうな
ある意味でとても憎い
読むべきは漫画作品そのもの、見るべきはアニメ作品そのもので、裏を知るのは野暮であると思っていて、あまり漫画家の原画展などに足を運んだことはなかったけれど、手塚治虫その人の足跡や肉筆に触れたとき、印刷物では味わえなかったエネルギーの波を感じた
見てはいけないもののようで、そして、それを見てしまったがために入り込む何か
この圧力にも似た感覚の正体が掴めずにいる
が、しかし今回よく解ったのは、私は手塚治虫が心の底から好きで好きでたまらないということだ
やはり神様である
人間くさくて最低な部分も含めて
うん、人間くさくて、悲しくて、汚い
未来への希望のような扱われ方が多いけど、私はそんなふうには、なんとなく思えないのだ
だから愛しているのかもしれない

まるで盲目
だけど気にしない
すぐにブックオフに走るよ
うん、ごめん、ブックオフ、です
貧乏人は死ぬべき

しかし難癖は付けたくないが最後の最後で興醒めした…オマージュだかなんだか知らないが、あまり愛を感じない…キャラクターとしてしか捉えていないようなものはどうも苦手だ…かわいいけどさ…
でも浦沢直樹の天馬博士だけはなんだか面白いと思った
天馬博士、だけ、は
プルートゥちゃんと読んだら変わるかな、だけど、あのアトムとウランちゃんは…特にウランちゃんは…悪いが見れないよ…受け入れられない…もっと違う解釈はなかったのか、とか…アアアアア心が狭くてごめんなさい

いつだかのコミックキューに掲載されていたという楠本まきのバンパイヤイラストを見たことがきっかけで手塚にはまった人間が言うことではない気がするが…